2014年03月24日

春が、また来る!

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 私事になりますが、先月、父が他界しました。

父の人生には、喜びも悲しみもありました。

「移り変わる舞台 光と影 すべては恵み なにもおそれるな」
                             (ドイツの詩から)

 人生は、いろいろあるのだな〜。

晴れの日と雨の日があるように、天上を舞うがごとく浮かれてしまい有頂天になってしまいそうな喜ばしい一日。

しかしまた、心にシミやシワが残ってしまう疎ましく、辛い時期もあるのです。

でも、これが人生なのです。

若い皆さんには、まだ理解できないかもしれません。

人生にも、光と影の季節があるのです。


 私が父から遺産として受け取ったもの。それは生き方です。

様々な事がある人生を生き抜いていくための知恵です。

人間は弱く罪深い存在であるけれども、そんな一人ひとりを見守ってくださる大いなる存在に対する信頼です。


「神は愛である。十字架の意味、そして復活」

 誰にでも、つらく苦しい事があります。

嫌がらせ、誤解そして人間不信からの虚無感。

また他にも、自分自身の失敗などによる自己嫌悪、劣等感。

つらく苦しい時は、誰にでもあることです。「神さま助けてくれ!・・・」と叫びたくなる瞬間です。

父から学んだ遺産とは、人生における救い、信仰でした。

 苦しく辛く生きている事さえも耐えられないと思っていた自分が、それでも、今、わたしは、生きている。

生かされているという思いに満たされる瞬間。

このことは、人間にとって神さまからの大きな恵みであると思います。

素直になってこの恵みを認めて良いのだと思います。

自然の大いなる力に身を任せ、神さまの懐に飛び込む。

全てを恵みと信じて前向きに生きてみる。

不思議なことに「なにもおそれるな!」という天からの声が、後押ししてくれるのです。

希望で心が満たされる目に見えないものへ畏敬。信仰心。


 北見に来て21年になりました。

北国に住み着いて春を待つということに特別な意味を感じます。

雪と氷に覆われた大地が、タイミング良く春という季節に向けて装い整えられるプロセス。

大自然がダイナミックに春風という息吹によって変えられてゆく見事な再生。

春は自然と共に人間も、古い自分が新しく変えられる復活の季節です。

去年のわたしと、この冬を乗り越えたわたしとでは何かが違うのです。


 キリスト教では、春という季節に合わせ受難(四旬節)と復活(復活節)の典礼を行います。

キリストの十字架という受難に思いを馳せ、その後の救い主が復活したということを記念し盛大に喜び祝うのです。

 生徒の皆さん、春は、新たな年度の始まりであり、新しい自分に生まれ変わることができる季節、チャンスに溢れた時です。

今年は午年。

草原をさっそうと駆け抜けるサラブレッドのように、あるいは、大地を踏みしめて前進する道産子のように、一歩前に進みましょう。


 「移り変わる舞台 光と影 すべては恵み なにもおそれるな」


 皆さんが、これまでの一年に感謝し、新しい学年に向けて自分自身としっかりと向き合い、明日からの休みで英気を養って新たな春に向けて大きく成長していくことを期待しています。

若くてたくさんの可能性を秘めた、生徒の皆さん!

また、春が来ますよ。

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 4月から、旭川の藤高校に転勤することになりました。

これまで大変お世話になりました。

校長日記にお付き合いくださいました皆さま、たくさんのご支援いただきました皆さま方に心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。
                                 水野 清哉
2014/03/24

posted by みんなの壷 at 12:31| 水野先生 | 更新情報をチェックする

2014年02月20日

暴風雪警報

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<高く積み上げられた雪>


 明日を入学試験日に控え、北海道の道北方面に暴風雪警報が発令された。

早朝5時。
臨時休校を決定。

朝の朝礼9時。
1時間遅れで学校に集まった先生方と協議し、北見市は警報が注意報に変わった事もあり、予定日を変更しないで、明日1時間遅れでの実施を決定した。

しかし、もう一つの試験会場である網走市は、依然として警報は継続した。

夕方遅くまで天気の状況や交通面の状況などの情報を収集。

試験当日、早朝に協議。
受験生の安全確保を第一に考え、7時、やむなく網走会場の試験を取りやめる事を決定。

雪害で受験できなかった受験生のために、日曜日、2会場で試験を再度実施することにして、対象の各中学校と受験生に連絡通知を行った。

たくさん皆さんにご心配とご迷惑をおかけしました。

また、ご理解とご協力もいただきました。本当にありがとうございます。

人生において、初めての入学試験に向けて準備してきた受験生の皆さん。

天候による事とはいえ、本当に申し訳ない。

日曜日の試験では、その実力を充分に発揮して頑張って欲しいと思います。


昨年の夏、日本各地そして世界中で災害が多発したが、今年も本校にとっては入学試験日が暴風雪という厳しい状況となった。

人生山あり谷あり。

でも、ひとつひとつを大切に乗り越えて進みたい。

北海道の逞しい馬、道産子のように!

2014/02/19
posted by みんなの壷 at 14:07| 水野先生 | 更新情報をチェックする

2014年01月29日

道産子のように・・・

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<春を待つ 学校のおひな様>


午年。

サラブレットのように軽やかに山や谷を乗り越えて進みたいのだが、いつもそんなに格好良くなどいかない。

先ずは、目の前にあるひとつの壁をどうやって乗り越えていくか。

最高気温がやっとプラスに転じてきた。

全てがマイナスの冬の世界が、少しずつ変化し始めている。

しかし、プラス気温も2日ともたない。でも、いいのだ。

確実に三寒四温。

今は北海道の道産子のように、ひとつひとつの山を足を踏ん張って上がっていこう。

午年の始まり。

春に向かっての始まり。

卒業式を前にした生徒達。

もうひと頑張りですよ。

2014/01/29

posted by みんなの壷 at 13:55| 水野先生 | 更新情報をチェックする

2014年01月21日

大寒の特別授業

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 早朝、寒くて目覚め、思わずストーブの火力を強めました。

マイナス20.1℃、今年一番の寒い朝です。

今日は、北見青年会議所のお力添えもあり、日本の領土・領海の意識をしっかりもつための社会科の授業に、外部から特別講師の先生方が大勢来校されました。

「しっかり冷やしてお待ち申し上げておりました!」

今朝の寒さに、思わずそのように笑ってお迎えしました。

関西や関東から来られた、日本青年会議所の皆さんです。

女満別空港に降り立った時、厳しい北海道の冬の寒さをしっかり体感して頂けたことでしょう。

「身を清めるような寒さですね」

土産話にもなる程に寒い一日の、心を込めた熱い授業が始まりました。

講師の皆さんの熱意で、特別授業のために用意されたホールは熱気に包まれました。

この授業を通して、生徒たちは、日本人として当たり前の常識を改めて再確認し、心に残る貴重な時間を過ごすことができました。

自分の国のことを自分で考えていくというプロセスの中で、生徒たちの中に大切な意識化が始まったと感じました。

指導に当たって頂きました日本青年会議所の皆さん、本当にありがとうございました。

2014/01/20
posted by みんなの壷 at 11:05| 水野先生 | 更新情報をチェックする

2013年12月26日

和解の力

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<今日の北見の空>


 この一年を振り返り、南アフリカ共和国の元大統領ネルソン・マンデーラ氏の死去について取り上げたいと思います。

かつて、アパルトヘイト(人種隔離政策)という人種差別が、国家の法として存在した南アフリカ共和国。

この国で、12月5日、一人の人物の死去に伴い葬儀が執り行われました。

それは黒人と白人がひとつになり、世界中から慰問に訪れた人々と共に厳かに、そして盛大に行われた葬儀となりました。

かつてネルソン・マンデーラ氏は、アパルトヘイトに反対して終身刑を受け、27年間に及ぶ獄中生活を余儀なくされました。

しかし、解放されて大統領に選ばれると、全国民に和解を呼びかけ、人種間の融和政策を推し進めました。

「やられたらやり返す」ではなく、「過去をうやむやにする」でもなく、白人と黒人の人種間による憎しみの連鎖を断ち切って、お互いがゆるし合うという和解です。


 わたしは幼い頃、白人優位の人種差別は仕方のないこととして育った世代です。

映画やドラマで人種差別は当たり前の事のようでした。

しかし、米国で同世代のオバマ氏が、黒人でありながら大統領に選ばれるなど、この半世紀、世界は大きく変化しました。

より良い方向へと人々を突き動かした時代の変化に、大きな感銘を受けました。

世界は、良い方向に変えることができるのです。

若い皆さんの世代にも、困難があっても諦めず、希望もつ事が如何に尊く価値あるものであるかを伝えたいのです。

長年、綿々と繰り返された憎しみの鎖は、たった一人の和解の呼びかけによって断ち切られ、やがて、人種の違いを超えて多くの人々の心と心を繋ぎ、信頼の輪となりました。

和解の力が歴史を変えたのです。(2013年の漢字一文字は「輪」でした!)


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 生徒の皆さんのこれからの人生は、さまざまな困難が待ち受けていることでしょう。

しかし、希望をもって積極的に社会づくりに参加し、努力を惜しむことなく、さまざまな経験を積んでください。

何も大袈裟なことではなく、ささやかなことで構わないのです。

人々の中に生まれる、一人ひとり小さな勇気と思いやりから始まる未来があると確信しています。

若い皆さんは、これからの社会において希望なのですから。


 今年も全校集会をもって冬休みに入ります。

皆さん、メリークリスマス!そして良き新年をお迎えください。

2013/12/20
posted by みんなの壷 at 14:35| 水野先生 | 更新情報をチェックする